グラス・シーリング
<恋ふたたび サイドストーリー7>
作・華 |
目暮警部の指示で、美和子は朝早く、工藤邸を訪れた。
工藤新一を迎えに来たのである。
これはいつものこと。ボンヤリと、チャイムを鳴らしながら
勝手知ったる玄関のドアのノブに手をかけた。
「工藤君、いつも、申し訳ないわね……鍵があいて……」
玄関の扉を開けながら、美和子の動きが止まってしまった。
「ゴメンナサイ」
ドアを閉めて踵を返すと高木の待っている車へ戻った。
「佐藤さん、どうかしたんですか? 顔が真っ赤ですよ」
「うん、ちょっとね。たっ高木君も気をつけてね」
「はぁ???」
そこへ、新一がやって来た。
「お待たせしてすみません。佐藤さん?どうかしたんですか?」
「どうかしたってねぇ…工藤君…」
「あ……もしかして…。…恥ずかしいのはこっちですよ。そんなに照れないで下さい」
新一は、悪びれもせず言い放った。
「工藤君、何を見られたんだい?
あはは…佐藤さんは彼らの毎朝の日課を見てしまったんですね」
「高木君、笑い事じゃないわ」
「佐藤さんがそんな焦ることないじゃないですか。
いつものことですよ。ボクなんていつも当てられっぱなしですからね」
現場から戻り、自分の席に落ちつくと
なんとなくほっとした美和子は、古い新聞の切抜きを取り出した。
…電話が鳴り、受話器を取ろうとして
その切りぬきがするりと床に落ちた。
「佐藤さん、落ちましたよ」
「え? あっ、高木くんありがとう」
「なんの切抜きですか?ずいぶん古そうですけれど」
「昔ね、とってもかわいい妖精に出会ったの。それが忘れられなくて」
「妖精?ですか???」
「いいわよ。読んでみて」
「不思議な女の子の話ですね。その子、本当にいたんでしょうかね。
…ちょっと、佐藤さん。これって、いつごろの記事ですか?」
「どうして?10年以上前のものだと思うけれど、正確には分からないわ」
「この投書した人の名前…『円谷』って…光彦くんのお母さんじゃありませんか?
この赤ちゃんって、もしかして、光彦くんのことじゃないですか?
ほら、住所も『米花町』ってなっていますよ」
「そういわれれば…。へぇ〜。彼は赤ちゃんの頃からモテモテだったのね。
この女の子って、今ごろどうしているのかしら。なんだか気になっちゃうわね」
美和子は、今朝見た、新一と蘭の睦まじさが頭から離れなくて
この大切にしていた切りぬきのことを思い出したのだった。
昔、結婚や赤ちゃんを夢見たときがあった。
そんなとき、この新聞の投書を読んだのだった。
もちろん、今、それを望んでいるわけではなかった。
今の彼女には、もっと違った夢があった。
それでも、その切りぬきを大切にしていたのは
それを何かの出会いのように感じていたからだった。
でも、あまりに殺伐とした生活の中で色々なことに忙殺され
そうした夢を持っていた時代があったことも
すっかり忘れていた自分に気づいた。
自分の思い出までも忘れかけてしまうような生活も淋しすぎる。
わたしは、結婚するつもりがあるのだろうか。
…でも、それは相手があっての話…相手って、だれ?…
美和子は、旦那さまは絶対、警察官と小さい頃から心に決めていた。
ファザコンといわれても仕方ないと思っていた。
父親のような自信にあふれた人を思い描いていた。
もちろん恋人も……。
しかし、現実は、そう、うまくはいかない。
頼り甲斐のあるのは、目暮警部…。
でも、彼では、本当のお父さんになってしまう。
そもそも、奥さんといまだにアツアツだから、どうしようもない。
独身の男性もいることはいるが、帯に短し襷に長し…。
白鳥警部は、経歴からいったら申し分ないし
外見だって頭のキレだって悪くない。そして、確かに自信にあふれている。
でも、美和子の好みではなかった。
彼の発言はいちいち、彼女の癇に触った。
たとえ、彼女のことを思ってくれたことであっても。
あと、よく知っている男性といえば、高木刑事。
ちょっぴりドジだけれど、いつもピンチに冴えた推理をする。
新一がもしいなかったら、彼の存在はもっと目立っていたかもしれない。
もっとも、最近は新一と組んで、いいチームワークで事件を解決している。
態度は頼りないが、優しさの裏返し。仕事は丁寧にきっちりこなしいている。
でも、最近、高木から避けられている気がしていた。
どうも視線が避けられている感じだ。
さらに、もう1つ、いやな感じなことがあった。
先日の通り魔事件のときも、先週の強盗殺人のときもそうだった。
この2件は、新一が都内にいたこともあって、現場に彼が呼ばれていた。
最近は、高木と新一はすっかり息投合して、公私共に親しくなっていた。
そんな彼らを美和子は羨ましく思っていた。事件現場はまだまだ男の世界。
彼らの親しさを目の当たりにして、美和子は、それを改めて感じていた。
美和子は行動力もあり、仲間の中で充分に評価されていたので
その程度のことなら、仕事をはじめたときからいつも感じていたことで、
今更、どうと言うこともなかった。
しかし、事件が解決した後、高木と新一は、ヒソヒソ話をはじめるのである。
翌日の晩遅く、コンビニ強盗事件があったと
美和子は寝入りばなをたたき起こされた。
現場に着くと、高木や新一も既に現場に集められていた。
事件についての話は、もちろん、美和子も含めて行われたが、
事件が解決した後が問題だった。
高木と新一は相変わらず、美和子の視線を気にしながら、ヒソヒソ話をはじめた。
そもそも、女心には鈍感な2人のこと
自分たちは美和子が気にしていないと思い込んでいた。
3度目の正直?!…ついに、美和子の怒りが爆発した。
2人の会話する背後にそっと回り
ものすごい形相で彼らを睨みつけ、低い声で囁いた。
「た・か・ぎくぅ〜ん!、く・ど・うくぅ〜ん!
ここのところ、コソコソと話していることが多いわね。何の話かしら?」
予想外の方向から声が聞こえてきて、2人は飛び上がっておどろき
思わず「まずい」という表情をしてしまった。
それがまずかった。美和子の怒りに火を点けてしまった。
「ふぅ〜ん。わたしが聞いてはいけない話って訳ね。分かったわ。
これから、お二人さんとのお付き合いの仕方を考えさせていただくわ。
それじゃ、おやすみなさい」
頭から湯気を立てながら美和子は帰っていった。
美和子が帰っていく後姿を見ながら新一が心配そうに言った。
「高木さん、完全に誤解されていますよ。今からでも後を追いかけて、
ちゃんと説明された方がいいんじゃないですか?」
「でもねぇ…。説明って、本当のことを言えってこと?」
「う〜ん…。どうすればいいんですかね…。
だいたい高木さんがオレになんか、相談するのがいけないんですよ。
こういうことってあんまし、得意じゃないし…」
「ははは…。そりゃ、分かっているけどね。
僕と時間が合って、話ができそうなのって工藤君ぐらいなんだよね。
説明できるぐらいなら、今ごろ自分で解決しているよ…」
「そうですね…」
二人の間に重い空気が流れたまま、この日は別れた。
新一が家に帰って、それを蘭に話すと大声で笑い飛ばされてしまった。
「え〜信じられないわ。で、そのまま2人で後姿を見送ったってわけなの?
大の男がそろいもそろって、意気地がないのねぇ〜」
「オメーはそう言うけどよ、高木さんの気持ちにもなってやれよ」
「だって、高木さんが一言言えば
きっと、問題解決よ。なんでそれが問題なの?」
「高木さんが言うには、佐藤さんは、
昔なくなったお父さんの面影を引きずっていて
今まで一人も恋人を作ったことがなかったらしいんだ。
前にある事件で、佐藤さんのお父さんのことを知る機会があったんだけど
立派な刑事さんだったんだ。高木さんはそれですっかり自信を失っているんだよ」
「で、どうしたいわけなの? 高木さんだったら絶対大丈夫だと思うんだけどなぁ」
「ちょっと待て、蘭。なんでそんなに高木さんに分があると思うんだ?」
「やだ、新一、そんなことで焼餅妬かないでよね」
そういいながら、蘭はなだめるようなかわいいくちづけを新一におくった。
しかし、触れ合ってしまったら、もう後戻りはできない。
2人の軽いくちづけは次第に、甘く、甘く変わっていった。
彼らはすっかり、美和子たちのことを忘れ、自分たちの愛の世界に落ちていった。
そして、2人はいつも通り、幸せな朝を迎えていた。
朝日の中でまどろみながら、ふたたび愛し合っていた。
一方、美和子と高木は最悪の朝を迎えていた。
昨夜のことも2人にとっては、かなり悪い事態であったが
今朝、それを上回る最悪の指示が下った。
向こう1ヶ月、美和子は、ある企業の社員の連続変死事件を
他殺の線で捜査することが固まったことを受け、
その前後に起こった融資のトラブルをその会社内で調査することになっていた。
刑事という身分は伏せて、社長室付きとして配属という話になっていた。
しかし、今朝、その会社から「女性ではダメだ」という申し入れがあったのだ。
とにかく、そのような重要ポジションに
女性が配属されたことがなく目立つという、理由であった。
そうした調査の経験を買われ美和子が選ばれたので
美和子としては納得できないのは当然であったが
それ以上に、美和子の代わりに高木が選ばれたことが気に入らなかった。
そもそも、昨夜のことで2人の感情がもつれていることに加えて、この事態である。
美和子はもちろん、高木の実力を認め相応の敬意を持って接していたが
今回の調査は、自分が適任であると自信を持っていただけに
男という理由だけで選ばれた高木のことまで恨みがましく思ったのである。
「坊主憎けりゃ、袈裟まで」である。
彼が悪いわけではないことは充分理解していても
何かに怒りをぶつけなければいられなかった。
高木もそれは理解できたが、彼にとっても辛いことであった。
美和子は感情を持て余したままであったが、仕事は待っていてくれない。
結局、高木が行くことが正式に決定した。
高木は不幸にも完璧に美和子との仲直りの機会を失ってしまったまま
1ヶ月離れて仕事をすることになってしまった。
1週間ほど経つと、さすがに美和子の怒りも収まってきて
ようやく、高木が悪いわけではないということを
受け入れられるようになってきた。
今度は、いつもいるはずの彼のいない職場、現場に
むなしさを募らせるようになった。
ケンカ相手でもいないよりいるほうがマシね。
彼女はそんな風に自分を納得させていた。
しかし、ふとした拍子に漏れるのは、ため息ばかり。
彼と離れ離れになるのは、一緒に仕事をしだして初めてのこと。
こんなに寂しいこととは想像していなかった。
美和子はそんな自分の気持ちに気付いていた。
でも、それをどうしたらいいのか分からなかった…。
もちろん、それがどういうことなのかも。
そうなってくると、鋭い彼女のこと、高木が行き詰まっていることに気付いていった。
警察の建物に入っていく姿を目撃される危険を避けるため
外で会って今後の調査の方向を再検討することになった。
もちろん目暮警部も同席した打ち合わせであったが
帰る方向は、目暮警部だけが逆方向で、美和子と高木は同じ地下鉄に乗りこんだ。
そこに高木が潜入調査をしている会社の女性社員のグループが
彼らを見つけ、話しかけてきた。
合コンの帰りらしく、上機嫌でテンションが高かった。
「たかぎくぅ〜ん、やっだぁ〜かのじょといっしょなのぉ〜」
「え〜?!彼女なのぉ。わたしモーションかけようと思っていたのにぃ」
「がっかりだわぁ〜」
「…あっ…あのですね。この方は、しょ…職…」
と言いかけたところで、美和子に足を踏まれた。
彼女の鋭い目は、正体ばらしてどうするのと言っていた。
「はじめまして。ねえ、ワタル、会社の方?」
さすが、美和子は機転が利いている。
それに同調しようとする高木であるが、スムーズに言葉が出てこない。
「…はっ…はい。さと…み…美和子さん…」
「高木君、照れてるのぉ〜、かっわいい〜」
女性たちに声をそろえられて、それ以上なにも言えなくなってしまった。
ちょうどいいタイミングで、美和子の降りる駅が近づいてきた。
急いで別れを告げ、彼らは地下鉄を降りた。
なんとなく勢いで高木も降りてしまったものの、
なんとも変な感じで、仕方なく美和子の後に着いて、改札を出てしまった。
高木は自分がカァーとなっていて
美和子の様子に気付いていなかったが、美和子は怒っていた。
「高木君どこまで付いて来るつもりなの?
高木君はもっと先までいくんでしょ?」
「…えっ…あっなんだか、勢いで一緒に降りてしまって、すみません」
「今回は楽しそうな調査でよかったわね」
そんな捨て台詞をはいて、美和子はすたすたと歩き始めた。
彼女自身もなんでこんなにイライラしているのかよく分かっていなかった。
「佐藤さん、待って下さい。
降りちゃったついでですから、家までお送りしますよ」
「あら、ついでね。それはご親切にありがとう」
「佐藤さ〜ん、何を怒っているんですか」
「わかっていたら、それを言っているわよ。
分からないからイライラしているのっ」
「もぉ〜。困っちゃうじゃないですか…」
そうつぶやきながら、高木は美和子の後を追った。
高木の1ヶ月に渡る調査は終わり、事件も解決の糸口が見えてきた。
そんなとき、その会社の重役に高木は気に入られ、
娘の相手にと無理やりお見合いを設定されてしまった。
しかも相手が高木のことを気に入ってしまったので
断りきれずにズルズルと数回のデートを重ねていた。
目暮警部を通じて下りてきたお見合い話だったので
課内の人間は全て知っていた。もちろん、美和子も。
美和子は、その話を聞いたときの自分の気持ちに驚いていた。
高木君、イヤよ。
他の女の人と付き合わないで…お願いよ。
え? わたし、今、何て思ったの?
…それって……。
わたしが、恋している?!
高木君に恋している?!
そう思うと、心臓がドキドキして、
暖かいベールで全身が覆われるような気持ちになった。
でも、どうしていいのか分からなかった。
さらに思考がが混乱していくだけだった。
美和子は、自分自身の考えに戸惑っているうちに
高木のお見合いの進行状態に気付くのが遅れてしまった。
そして、目暮警部から聞かされた話では、
もう何度もデートをしているという。
イヤよ、そんな話聞きたくないっ!!
警部が嬉しそうに仲人を夢見ている話をしている途中で
美和子は席を立って駆け出していた。
外は、冷たい雨が降っていた。
でも、そんなことには気付いていなかった。
早く、高木に会いたい、それだけを考えていた。
彼は、非番で家にいる筈だ。
さっき、自宅から警部のところへ電話があったばかりだった。
美和子は勢いよく飛び出してきたものの、高木の家の近くまで来ると
急に足取りが重くなってしまった。
勝手に片思いした女が、みっともなく
相手の男を訪ねていくだけではないか…そう思えてきた。
それでは、余りに哀しすぎる。
でも、帰ることもできなかった。
ただ、雨にうたれていた。
高木は雨音が激しくなってきたので
軒下の洗濯物を取り込もうと窓を開けた。
彼の窓の下に、雨に濡れそぼる人影がボンヤリと見えた。
街灯にてらされた姿は、
スポットライトを浴びているように美しいものだった。
それは、雨にうたれてたたずむ美和子の姿だった。
彼女の悲哀のにじむ姿に心打たれて、しばらく高木は見とれていた。
彼は玄関の傘をつかむと急いで彼女のところへいき、部屋へ連れてきた。
美和子は、ただ黙って抱えられるように高木に身を任せていた。
美和子にタオルと着替えを渡し、高木は台所に立っていった。
彼女が着替え終わったことを確認すると、熱いお茶を持っていった。
美和子はうつむいたまま力なく「ありがとう」とだけ言ったが
それ以上なにもしゃべる気もなさそうだった。
何を聞いても、黙って静かに涙を流していた。
なぜ、美和子が雨にうたれていたのか
なぜ、彼女が泣いているのか
高木はその理由を考える気にはなれなかった。
ただ、愛する女性は美和子だけだという思いを強く意識していた。
そして、静かに涙を流す美和子を優しく包みたいと感じたのだった。
美和子を片腕で引き寄せると
優しく微笑みながら、自分の唇を彼女のくちびるによせた。
「なにをするのっ!」
鋭い声をあげ、振り払おうとする彼女をさらにきつく抱きしめて
今度は深く甘いくちづけをした。
彼の腕の中で、もがく彼女の力がだんだん抜けていき
思わず漏れた彼女の吐息は熱いものだった。
そして、今度は彼女から、優しいくちづけが返ってきた。
彼女の口紅はすっかり剥げ落ちていたが、
その美しい桜色の唇に彼は目をうばわれていた。
うっとりとした表情の美和子が目を開き
2人の目が合うと、高木は急に我に返ってしまった。
「すみません。やっぱり、ボクではだめですよね。
今夜のことは忘れてください。もしかしたらって、思ったのですけれど。
申し訳ありませんでした」
「ちょっ…ちょっと、高木君、なに言っているの?」
「え?…ですから、ボクのマヌケな勘違いでした。
どうか、許してください。仕事は今まで通り…」
「だから、なに言っているの?って聞いているのよ?!
私、あなたのことが好きなの。好きで好きで。
でも、こんなことって経験したことがなかったから
どうしたらいいかわかなくって、いつも八つ当りばかりしてしまって。
…とても…恥ずかしい…。だ・い・す・きなのっ!」
「…/////?!」
「おっ…女のワタシが告白しているのよっ!なんとかいってよ!」
「…でっですから…ボ…ボクも…佐藤さんのこと…
…ずっと、ずっと、好きでした。
覚悟してくださいよっ。こんなボクなんですからねっ!」
「やーねぇ、そんなことでいばらないでよね…」
いつもの会話に戻った二人は、微笑みあった。
そして、高木は美和子をそっと抱きしめた。
彼の唇はふたたび彼女の桜色の唇に引き寄せられていった。
「ねえ、ワタル。いい加減、その佐藤さんっていうのやめてくれない?」
「でも…そのぉ…癖が抜けないんですよね」
「だって、職場の人たちだって結婚して1年も経てば、
みんな慣れて、ちゃんと新しい名前で呼んでくれているのよ。
ワタルだけよ、いまだに佐藤さんって言っているのは…」
「……」
「…だからぁ…そのね…べっ…ベッドの中では、美和子って呼んでくれるのに、
それ以外ではダメっていうのは何故なの?」
「なんだか、恥ずかしいんですよね」
「よくワカンナイわね。まあいいわ、お昼食べましょ、ワタル」
「ええ、美和子さん…こんな感じでイイですか?」
「『こんな感じで』だけ余計だけど、まあ合格ね」
「ありがとうございます、佐藤さん」
「それじゃ、ダメじゃない!!!もぉ〜、お昼はひとりで食べてね」
「佐藤さ〜ん、待って下さいよぉ〜」
おしまい
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